2016.01.12 Tuesday
Q 夏休み中に高2の娘(普通課)との関係が悪化しました。
部活もないし、勉強もLDのせいかやらないので、「洗濯物を取り込む」「風呂掃除」という家事をお願いしていました。

ですが、ほぼできず、一日中、テレビ、ゲーム、マンガなどでダラダラと過ごしていました。そんな様子に小言をいってしまい、それに対して娘が激昂するというのが繰りかえされました。
 
また、身の回りのことが何度促しても定着しません。
箪笥の引き出しを閉めるとか、トイレのドアを最後まで閉めるとか、薬を飲むとか。階段のようになった引き出しや、開け放たれたトイレのドアをみると絶望感に襲われます。
 
この子の将来が心配で、不安で仕方ありません。進路も考える時期なのに、自発性も全く感じられないためどうサポートしたらいいのか困っています。この子に親として何かしてあげられることはありますか?

 

A    一緒にいる時間の長い夏休みなどは、目について仕方がないですよね。イライラと無力感の両方が重くのしかかる感じでしょうか。

 実は、私自身も“開けたら閉めない、出したら戻さない”タイプで、よく母親に小言を言われていました。元々、家事の手伝いも嫌いで、何を言われても部屋で漫画を読んでいた一人です。そして、娘も同じでした・・・・

私が大学生で、一人で暮らしていた時、突然、友達が訪ねてきたことがあります。彼女は、部屋に下着が散乱しているのを見て、驚きましたが、(女の友達で良かった!)すぐに、何気なく、ささっと畳んで端に寄せてくれました。

私は、その手際の良さにびっくり。それは、余りに自然な動作で、躾けられたというより、本来持っている力が出ただけ、という感じでした。それまでは、他人と自分とを比較したこともなかったのですが、これは私の苦手な能力だな、と初めて思いました。

それからは、極力、意識して整理するようにしました。意識しなければできないことに気付いたとも言えます。待っていてもあの友人のようには、ならないな、と思ったのでした。

結婚して、子どもができ、その子ども達が大きくなって、それぞれ部屋を持った時、一番散らかっていたのは二人の息子ではなく、娘の部屋でした。“開けたら閉める、出したら戻す”と何度怒鳴ったことでしょうか。

 同じように育てたつもりですが、娘の片付けられなさは、持って生まれた特徴なのでしょうね。忘れ物も多くて、ランドセルを背負わずに登校した時は、さすがに笑ってしまいました。娘も、最近は、それなりにやっているようです。以前の私のように、友人や彼氏に言われたことが一番きつかったのでしょう。
 
なので、今がそうだからといって、将来もこのまま、ということでもないようです。特に思春期は、身の回りを片付けるよりも気になることや、夢中になることが多すぎて、エネルギーはそちらに取られてしまうのかもしれません。

以前の私や娘のように、本人が困らないと、あるいは変わりたいと思わないと、難しいかもしれないですね。小言を言うたびに、相手は上手に無視する術を身につけてしまって、こちら側が疲弊することもよくあります。少しゆっくり構えて、その内どうにかなるだろうとタカをくくるほうが得策かもしれません。

ただ、確かに最低限の家事参加はしてほしいですね。お小遣いは、家事労働をした報酬として渡す、という約束も有用かもしれません。

 いろいろな方法を試してみてもうまくいかず、生活に大きな支障を来して、本人も困難を感じている場合は、薬物療法を考えるという選択肢もあります。但し、この服薬こそ、本人に強いニーズがなければうまくいきません。よく話し合うことをお勧めします。

 

えじそんくらぶ会報 『カラフルライフ』 Vol.70より転記
| 発達障害Q&A | 11:46 | comments(0) | - |
2016.01.11 Monday
<発達障害Q&A>
Q 小学校2年生の娘に5月中ころからクビをぴくぴく動かすチック症状がでます。
新しいクラスに馴染めないことが原因のように思います。他にも原因があるのかな?とか、どうすれば治るのか、お友達に指摘される前に教えたほうがいいなど、わからないことばかりです。どうしたらいいでしょうか?

 

A   チックにも種類があります。

一過性のものは、多くが幼児期から小学校低学年頃に始まり、数週間から数か月続いていつの間にか無くなってしまいます。

ちょっとしたきっかけ(弟や妹が生まれた、親に厳しく怒られた等)で始まります。本人はわざとしているわけではないので、注目しないことが重要です。無意識のうちに出てくるので、注意するとその瞬間は収まっても、注意がそれた途端に増えるということを繰り返します。

まずは周囲がいちいち気にしないことや他に注意を逸らすなどの工夫をすることが効を奏すはずです。
 
トゥーレット症候群は声や身体のあちこちが動くといった複雑なチックで、通常長引きます。汚い言葉(バカ、ちくしょう等)が出ることもあります。この場合はお薬を使った治療も加えることが一般的です。


 
えじそんくらぶ会報 『カラフルライフ』Vol.69より転記
| 発達障害Q&A | 11:18 | comments(0) | - |
2016.01.06 Wednesday
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。




花水木の玄関正面には豪華なお正月飾りがあります。
花たく様、いつもありがとうございます。


 
| お知らせ | 10:58 | - | - |
2015.12.25 Friday
<発達障害Q&A>
Q 20代のADHD当事者です。就労先を探してハローワークに行ったところ、就職に有利なので手帳を取るように言われました。本当に手帳は必要なんだろうか?かえってデメリットになるんじゃないか?など、いろんなことを考えてしまいました。当事者の就労には手帳は必要なんでしょうか?

 
A   まず、手帳について簡単に説明しましょう。

 手帳には身体障害のある場合に身体障害者福祉手帳、知的障害のある場合には療育手帳、精神障害の方のために精神障害者保健福祉手帳(以下、精神の手帳とします)があります。

 発達障害は独立して発達障害者手帳が必要という意見もありますが、現時点で厚労省は、精神障害の範疇として扱っているので、精神の手帳になります。自治体によっては、療育手帳も取れるところがあるなど、自治体レベルでの裁量もあります。

 手帳を希望する場合は、主治医が申請のための診断書を作成します。それを各自治体が審査して相応と判断すれば交付されることになります。ただし、精神科の受診歴が半年以上あることが必要ですので、すぐに申請できるわけではありません。

 手帳取得のメリットとしては、種々の税金の控除や交通費助成などがあるほか、今回のご質問のように、就労支援に直結したメリットもあります。福祉の領域での「パスポート」のようなものでしょうか。

 福祉サービスや社会資源を利用する時に「手帳があります」の一言でスムーズに行くことは多いと思います。よく聞かれるのは、持っていることを常に言わなくてはならないのか、という質問です。勿論、そんなことはありません。メリットがあると思えば、「手帳を持っています」と言えばいいのです。

 手帳は元々、持っていることが便利だったり、生活や就労をしやすくする目的があるわけですから、手帳を持っていることのメリットがないと判断すれば、伝える必要はありません。ですので、デメリットについては考える必要がないのではないかと思います。実際に、「手帳があって困った」という話を耳にしたことはありません。
 
 これまで障害者の法定雇用率(一定の規模以上の事業主は一定の割合で障害者の雇用を義務付けられていること)については精神障害の場合は特にしばりがなかったのですが、平成254月からは、精神の手帳を持っている人を、事業主が障害者雇用率に算定できるようになったのです。一般就労への道が拓きやすくなるという手帳のメリットがはっきりしたといえます。

 これまで、支援を受けずに働いてきて、困難さを経験してこられたのであれば、手帳を利用するという就職活動を選択肢の一つに加えてはどうでしょうか。専門的なアドバイスやジョブコーチも利用しやすくなります。

勿論、手帳が不必要になれば、利用しなければいいわけですし、返還するとか、更新しなければ自動的になくなります。就労へ向けての使い勝手のいいパスポートと考えていただければ、と思います。
 
*参考:障害者雇用率制度について(厚生労働省のホームページから)
「障害者の雇用の促進等に関する法律」では、平成2541日から事業主に対して、その雇用する労働者に占める身体障害者・知的障害者の割合が一定率(法定雇用率)以上になるよう義務づけています(精神障害者については雇用義務はありませんが、雇用した場合は身体障害者・知的障害者を雇用したものとみなされます)。

 
| 発達障害Q&A | 11:15 | comments(0) | - |
2015.12.04 Friday
2015年12月
いよいよ今年最後の一ヶ月となりました。
お足元が悪いので、くれぐれもお気をつけてお越しください。


インフルエンザの予防注射も行っております。
ご希望の方は受付までお申し出ください。







花水木の入り口正面のディスプレイもクリスマスモードへ。
花たくさん、いつもありがとうございます。

花たく:http://www.hanataku.net/


 
| お知らせ | 16:01 | - | - |
2015.12.01 Tuesday
<発達障害Q&A>
Q 軽度のLD がある11歳の娘を、受け入れるのが難しいのです。会話と聞き取りに問題があるようですが、学校生活では全く問題 がないように見えるほど我慢しています。
 

そのせいか、帰ると些細なことで泣きわめき、時に暴れること もあります。怒りの原因が独特のこだわりやか考え方に起因することもあるため、母親の私には娘の態度を我慢できないこともありますし、心の中ではいつも娘を否定してしまいます。
 

また、6歳下の妹に反射的にしてしまった暴力で、大けがになっ たかも・・・という場面が何度かあったことも心配です。

 

こうした私の気持ちが伝わってしまうせいか、愛情欲求や被害者意識が非常に強く、それがまだ私には重荷になってしまいます。 どうしたら娘を感情的に受け入れることができるようになるでしようか?


A  大変重要な問題を率直に質問していただきありがとうございます。
質間には幾つかの問題点が含まれているので、分けてお答えしたほうがよいように思います。

 

まずーつ目は娘さんの診断名についてです。「軽度のLD」とのことですが、それだけなのかが気になります。「独特のこだわりや考え方」があるようなので、学習障害だけでは説明しきれないのではないですか。

例えば、広汎性発達障害もある可能性を考えたほうがいいと思います。一見、発達に問題がない、 あるいは言葉などもむしろ早めに獲得してしまう場合は、診断が難しいことが多くあります。娘さんを理解するうえで、再度の診立てが必要と思われます。もう一度、主治医の先生に相談されてはいかがでしようか。


 

二つ目は、11歳という思春期年齢にあるという点です。 身体の成長、変化だけでも精神的安定性に影響することがありますが、更に、周囲との人間関係も大きく変わる時期です。

例えば、友達関係、親子関係、兄弟関係などの人間関係に質的な変化も起こり始めます。友人には複雑で微妙な会話や関係性
を要求されますし、親に対する客観的な評価の目を持ち始めるのもこの時期でしよう。

口では一人前の事を言いながら、精神的な未熟さが多分に残るのがこの時期です。誰にとってもこの思春期は「嵐」の時代です。しかも、渦中にいる本人にとっては、いつどう終わるのかも分からない無我夢中、暗中模索の辛い時期でしよう。


 

加えて、広汎性発達障害のある場合は10歳前後に『心の理論』 を獲得するといわれ、不安定になることが多くあります。『10歳の壁』という言葉もあるほどです。

この時期をどう乗り超えるかは、その子の世界観、人生観に大きな影響を及ぼします。どうぞこの時期を大事に過ごしてほしいと思います。


 

さて、三つ目ですが、これが一番難しい問題ですね。多くの親御さんのお話を聞いていると、確かに「愛情」と「相性」は別なのかもしれない、と思うことが多くあります。

親も子も人間である以上、「相性」があるのは仕方のないことかもしれません。でも、この相性も固定したものでもないようです。例えば、食べ物や音楽、色など、好みや相性はしばしば変わりますよね。

ただ、お子さんとの関係性では、「自然に待つ」だけではなく、工夫があってもいいかもしれません。 ヒトは、知ること、理解することで感情や気持ち、好み、相性が変わることがよくあります。先ほどの診断のこと、思春期年齢にあること、など娘さんの理解の助けになるとすれば、また気持ちも変わるように思います。


 

注釈) 自閉症スペクトラム(ASD)や広汎性発達障害児者の多く に、心の理論と言われる障害があると言われています。心の理論 (Theory of Mind) は、ヒトが他者の心の動きを類推したり、他者が自分とは違う信念を持っているということを理解したりする機能。

心の理論という用語は1978年にデビッド・プレマックとガイ・ウッドラフによる論文において初めて使用され体系化された。また『心の理論』仮説は、人の認知発達研究に多 大な影響を与え、より巧妙な『誤った信念課題』と呼ばれるものが考案された。サリーアンの課題など。

参考文献『こころの科学』2001年11月号 『心の起源をさぐる―比較認知科学からのアプローチー』

 

えじそんくらぶ会報『カラフルライフ』Vol.66より転記

| 発達障害Q&A | 11:09 | comments(0) | - |
2015.11.29 Sunday
<発達障害Q&A>
Q 夫に協力して欲しいのですが、全く協力してくれません。夫にもアスペルガー症候群の特性があるようで、話を聞いてもらえなかったり、会話がうまくいかず、私の考えや気持ちを伝えることが難しいです。夫に協力してもらおうと期待することは諦めたほうがいいのでしようか?
また、夫や家族とのコミュ二ケーションのコツなどはありますか?

A  次のご質間はコミュニケーションの取り方ですね。

パートナーの方にとって、やりやすい方法をお聞きになった ことはありますか? 話しをするのがいいという人もいれば、文字でのやりとりが得意という人もいます。簡単な会話はいつもと同じでも、きちんと伝えたい、理解したいと思う時は、文章にしたほうがスムーズかもしれません。どうしたらいいか、率直に聞いてみてはどうでしようか。

以前お会いした仲の良いご夫婦は自宅にいる時もメールで会話をされていて、それがベス トなコミュニケーション方法とのことでした。もしかしたら、大事な用件の時ほど文章化する方が伝わる力は強いかもしれません。


 

さて、世の父親たちは家事分担や子育てに参加したい気持ちはあるけれど、具体的に何をしたらいいのか、どうすれば役に立つのか分からず戸惑っている事が多いそうです。(先日、基テレビ局の番組でやっていました)

むしろ、こうして欲しいと言ってくれれば動けるのに、と思っているらしいですよ。
「こうしたいので協力してください」と文章やメールにするという手はどうでしようか。


 

えじそんくらぶ会報『カラフルライフ』Vol.67より転記

| 発達障害Q&A | 11:17 | comments(0) | - |
2015.11.18 Wednesday
<発達障害Q&A>
Q 発達障害をもつ子どもを育てている母親です。

夫に協力して欲しいのですが、全く協力してくれません。夫に もアスペルガー症候群の特性があるようで、話を聞いてもらえなかったり、会話がうまくいかず、私の考えや気持ちを伝えることが難しいです。夫に協力してもらおうと期待することは諦めたほ うがいいのでしようか?
また、夫や家族とのコミュ二ケーションのコツなどはありますか?

 


A  子育ては、お父さんとお母さんが力を合わせてするのが理想 ですよね。最近は「育メン」という言葉もよく耳にするように なりました。

まずは、最初のお父さんの子育て協力の質問から。
心理学者の河合隼雄氏の代表的著書に「母性社会日本の病理」という本があります。母性原理ど父性原理に基づいて日本文化を論じたもので、昭和51年に出版されました。もう30年前の本ですが、示唆的な内容が盛りだくさんです。その中にこんな一節があります。

「母なるものの力は、“包含する”力であり、全てのものを良きにつけ悪しきにつけ包み込む。これに対して、父なるものは“切る”力を持っている。これは、ものごとを上と下に、善と悪に、物質と精神に、などをわけて考える。父性と母性の二つの原理が人間の生き方の中に働いている」。

ここでいう父性は、父親という意味ではなく、社会的な規範、ルールを司るという意味で使われています。同じく母性は母親を指すのではなく、母親的というか、包み、慈しむ、許すものという意味です。

 

話が遠回りになって、すみません。
 

何が言いたいかというと、この父性と母性の考え方はよく子育てにも当てはめて説明されます。つまり、父親的関わりと母親的関わりをそれぞれが分担するとうまく行くということで す。例えば、テレビゲームは1日1時間までというルールがあるのに、子どもはやめられずに1時間以上続けてしまうかもし れません。これはルール違反ですね。

放っておけないので、「だめ!」と叱ることになります。でもゲームが好きで堪らないという子どもの気持ちを汲んであげることも大切です。

こんなふうに「叱る」と「受け止める」の両方あることが理想的で あり、どちらか片方ではバランスの良い子育てとは言えないという考え方です。


 

さて、これをあなたとあなたのパートナーに当てはめて考えてみませんか。パートナーがアスペルガー症候群の特性をお持 ちなのであれば、父性的な役割はうってつけかもしれません。あなたが叱られた子どもの気持ちを汲んであげたり、慰めたり、励ましたりする役を担えば、丁度いいパランスになりそう です。

 

二人で役割を分担する→実際にやってみる→ うまくいったか どうかを検証する→うまくいかなければ工夫してみる、といった話し合いと試みを協力してやってほしいと申し出てみませんか。

もしアスペルガー的特性のあるお父さんであれば、とても上手にやってくれると思いますよ。それがお父さんの成功体験 になれば、更に良い父親振りを発揮してくれるはずです。(但 し、役割交替も忘れずに)

 

えじそんくらぶ会報『カラフルライフ』Vol.67より転記

後半へ続きます。

| 発達障害Q&A | 11:09 | - | - |
2015.11.15 Sunday
<発達障害Q&A>
Q 小1の子どもが寝ないので困っています。小さいころから、日中 に思い切り遊ばせてもお昼寝はしないし、夜もなかなか寝つきませんでした。その上、寝ても眠りが浅いのかすぐに起きてしまいます。とても辛いです。それに寝ないことと、子どもの発達がと ても気になります。
 

A  睡眠のリズムは体内時計が働いています。
夜になると眠くなり、朝になると目が覚めるのは、体内のメラトニンという物質が夜高く、朝には低くなることでリズムになっているのです。「小さい時から、夜は寝かせるのに苦労した」という 話をよくお聞きします。体内時計がうまく作動しにくい傾向が多いのかもしれません。

 

さて、体の調子を整える自律神経には交感神経と副交感神経があります。リラックスは副交感神経が、緊張・興奮は交感神経が優位に働いている状態です。ですので、良質な睡眠を得るには、どうすれば副交感神経優位の状態になるか、緊張や興奮をどうやって避けるかを考えることが必要です。

 

一つ目。
アロマ。特に匂いに敏感なお子さんに効果がありました。「この香りは気持ちが落ち着いて、眠くなるのよ」 と予め伝えておき、就寝時間が近くなったら、ラベンダーのような、気分を穏やかにする香りを流すなどです。

 

二つ目。
室内の照度を下げる。朝の光は、覚醒レベルを上 げますが、夜、室内が煙々と明るく、騒がしいままだと、交感神経優位のままになっています。これでは、寝なさいと言 われても、眠られません。大人が楽しそうなことをしているのに「どう して僕だけ寝なきゃならないの」 ということになり ます。


 

三つ目。
本人の好きなゲームなどは1、2時間前には終了 しておく。これもゲーム機やパソコンの光が頭を覚醒させて しまうからです。


 

四つ目。
何か小言を言いたい時は、睡眠の1、2時間前に終わらせておくことです。小言や叱責も覚醒レベルを上げて しまいます。寝る前は、ちよっと褒めてあげると本人は安心 して布団に入られるように思います。


 

他にもいろいろな工夫がありそうです。試してみてくださ い。

| 発達障害Q&A | 11:33 | - | - |
2015.11.11 Wednesday
<お知らせ>

今月11月より、

毎週火曜日の午後は

古屋 ( ふるや )   ( よう ) 先生が

診察室2で診療することになりました。
 


中野院長の診療もこれまでと同様に行います。


 
札幌こころの診療所
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