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2016.02.17 Wednesday
<発達障害Q&A>
Q 生徒の1人が反抗挑戦性障害という診断名がつきました。
この障害のある子に対してどのようにしたらいいか教えてください。
反抗挑戦性障害は治るのですか?

 

A まず、「反抗挑戦性障害」という診断ですが、これは、以下のような診断基準(DSM-検に基づいています。

「6か月以上持続する拒絶的、反抗的、挑戦的な行動様式で、以下のうち、4つ以上が当てはまる。」
  • しばしばかんしゃくを起こす。
  • しばしば大人と口論する。
  • しばしば大人の要求、または規則に従うことを積極的に反抗または拒否する。
  • しばしば故意に他人をいらだたせる。
  • しばしば自分の失敗、無作法なふるまいを他人のせいにする。
  • しばしば神経過敏または他人からいらいらさせられやすい。
  • しばしば怒り、腹を立てる。
  • しばしば意地悪で執念深い。
注)その対象年齢、発達水準の人に普通認められるよりも頻繁に起こる。
B 社会的、学業的、または職業的機能に臨床的に著しい障害を引き起こしている。(CとDは略)
 

こうやって見てみると、自分勝手で、我儘、すぐ切れて大人や友人の嫌がることをわざわざするなど、とてもじゃないですが、付き合いきれそうにもないですね。自分のクラスに一人でもいたら、かなり厄介です。

 ところで、この診断は18歳以上にはつけない約束になっています。どうしてか、という説明を以下、してみます。

例えば、いつも大人に口答えをする、他の子にいじわるをするなどは特殊な行為ではありません。どこにでもいそうな「悪がき」です。

勿論、診断をつけるからには「悪がき中の悪がき」ということなのですが、これを子どもにのみ使う約束になっている根拠は、子どもたちは親子関係、両親の関係を含めた家庭の状況、友人関係、教師との関係、学校以外の年上の子どもとの交流、地域環境など、諸々の影響を受けることを考慮しているからです。

生まれた時からの「悪がき」はいないわけで、成長の過程での影響が大きいことを踏まえる必要があるというわけです。

 ですので、診断名はやや大げさですが、その子の背景には何か問題やストレスがあり、そのための反応、すなわちSOSサインとして受け取る必要があるということになります。

また、ADHDとの関連が深いことも分かっています。衝動的で感情コントロールが難しいといった特性がもともとあり、更に上述したような環境要因が重なると、この診断名がつきやすいということです。

 ですので医師によっては、この診断名を極力避けることもあります。どうしても誤解が生じやすいからです。

こういった状態(病気とは言いにくいですね)は、その後の関わりによって、改善し、全く診断がつかなくなることも充分あります。子どものSOSサインをどう受け止めるかは大人側の責任になりますね。怒っていらついている子どもが何を訴えようとしているか、耳を傾けてみてください。
 
*DSM-犬魯▲瓮螢の精神医学会で出している診断基準。現在、DSM-5になっている。DSM-5では、「破壊的行動障害と素行障害」に分類。

 
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