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2015.03.30 Monday
<本の紹介>
 
「発達障害と司法〜非行少年の処遇を中心に〜」

司法では発達障害はどのように理解されているのか、そして発達障害を持つ少年/少女が犯した非行を裁判官はどのように発達障害を理解し、判決を下し、更にはその処遇を決めているのか。

この本では、個人の責任を原則とする刑法の世界で扱う発達障がいという精神障害の難しさを露呈させてます。
内容は大きく分けて
1.発達障害の特徴
2.発達障害と裁判
3.発達障害をもつ非行少年の処遇
に分かれており、


中野育子院長は発達障害の診断と対応についてを執筆しています。


自閉症スペクトラム障害という概念は、
「自閉性障害、アスペルガー障害…には自閉症傾向に濃淡があるに過ぎない」
「スペクトラムの片方の端にはいわゆる定型発達(発達障害がない)につづいており、そこにも明らかな境界線が存在しないということである。」(本文抜粋)


一度は自閉症やアスペルガー症候群などの診断がついていたが、家族や学校、職場での人間関係などの外部環境との相性によって診断基準を満たさなくなる(社会的機能障害がみえにくくなる)といったケースもあるといいます。


全体としては司法独特の専門用語が多用されているので取っ付きにくい本なのですが、
精神科医はどのような基準で人に発達障がいという診断をしているかを事例を交えながら述べているので、大変興味深いです。


おそらく明石家さんまはかなり強いADHDの傾向を持った性格だが、診断がついていないのはその性格をうまく社会に適応させているからなのか。と、この文章を読んで思いました。



発達障害と司法 非行少年の処遇を中心に



 
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